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2004年12月12日

【テレビ】 『新撰組!』完結。

 キャスティングだけ見て「えー香取?」とか言って本編見なかった人は本当に損したんじゃないかと思いますよ。いやホントに。脚本の狙いにキャスティングも演出も音楽もばっちりはまって見事にまとまってたと思います。

 私の中では、今まで見て来た中で最高の大河ドラマになりました。特に、最終回の最後の最後まで集中力を途切れさせることなく見ることが出来たのは初めてですね。近年だと『秀吉』あたりはかなり気に入って見てたほうでしたが、それでも終盤になると、状況がグダグダになるにつれてドラマそのものもユルい出来になってしまって、もういいや、ってなりがちで。


 で、最終回。最終回というより、長ーいエピローグ。クライマックスはもう前回、前々回で過ぎてしまってて、それぞれの幕引きをじっくりと見せられたという感じで。思えば新撰組って、鳥羽伏見あたりからはもう何も出来て無いんですよね。戦えば負けるし、駆け引きも後手に回ってばかりでどんどん居場所が無くなるばかり。ほんと辛い流れなんだけど、「状況を描写するよりもまず人物描写」ってのがよく効いてて、最後まで存分に楽しめました。というか、やっぱり時代劇としては主流を外れた(というか、わざと外した)キャスティングと三谷脚本の妙が上手くハマってたって事なんでしょうねえ。

 今回に関しては、ある意味、見てるほう以上に演じてるほうも相当に昂っちゃってる事がありありとわかってしまったのがちょっと珍しい体験だったかな。泣くシーンじゃないところと思えるシーンでもみんな目元が凄いことになってたりして・・・捨助なんて一瞬「かっこいいほうの中村獅童」が出ちゃってたようにも見えたりして。計算づくかもしれないですけどね。


 ともあれ、久々に、スタッフの皆さんお疲れ様でしたと言いたくなる好いドラマでありました。さて、22時からBSで3回目見るぞー

21:36 | Comments (3)